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【小売業】値入高・仕入売価・仕入原価と求め方を解説

値入高仕入売価仕入原価を解説小売業の計数初級編
値入高仕入売価仕入原価を解説

「値入高・仕入売価・仕入原価」は小売業において販売の基礎の部分にあたります。

これらの計算方法や仕組みを理解し活用できるようになることで、より利益が出る商売ができるようになります。

ポイントを押さえて仕入の際の判断や、販売に生かすようにしましょう。

今回の記事のポイントは以下の3つです。

今回の記事のポイント
  1. 値入高の求め方
  2. 仕入売価と売価の違い
  3. 仕入原価と売上原価の違い
  4. 値入高・仕入売価・仕入原価の実務での使用例

この記事の執筆者の経歴です。

執筆者の経歴
  • 大手小売業3社で店長やスーパーバイザーを経験
  • 社員研修や新人店長育成経験あり
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値入高とは予定利益

「値入高」とは「仕入売価」と「仕入原価」の差のことを指します。この差のことを「予定利益」とも呼びます。

「仕入売価」とは「このくらいで売りたいな」と考えて商品に一番最初に付けた売価を指します。

実際に店舗で販売活動を行う過程で値下げが発生することもありますので「仕入売価」と「実際に売れた価格」は区別して考える必要があります。

「仕入原価」とは商品を購入した代金そのものに、加工・製造のための原材料費、運送費を含めたものを指します。

「値入高」がまだ実現していない儲け(予定利益)を指すのであれば、「取らぬ狸の皮算用」じゃないかと思う方もいるでしょうが、「値入高」を考えることは販売において大切です。

値入高・仕入売価・仕入原価を解説:値入高とは予定利益

値入高の計算方法

値入高は以下の計算式で求めます。

値入高=仕入売価ー仕入原価

これだけです。

値入高は実際に得た利益(粗利)とは違うことは再認識しておきましょう。

粗利は一連の販売活動を通して手元に残ったお金のことを指します。

粗利とは

話を戻すと、80円(仕入原価)で商品を仕入れて130円(仕入売価)で売れれば値入高は50円です。

仕入売価とは予定販売価格

先にも説明しましたが、「仕入売価」とは「このくらいで売りたいな」「このくらいなら売れるだろう」と考えて商品に一番最初に付けた売価を指します。

例えば、500mlのペットボトル飲料を仕入れてきて「1本130円で売ろう」と決めたら、130円が「仕入売価」となります。

実際に売れた価格とは違うので区別が必要です。

仕入売価を決めるメリットは販売活動における費用対効果を把握しやすくなることです。

仕入売価と売価(販売価格)の違い

「仕入売価」で店頭に出しても状況に合わせて値下げすることもあるでしょう。実際に店頭で販売している値段を「売価(販売価格)」といいます。

例えば「仕入売価」を130円に設定し販売をしたところ思うように売れなかったので、118円に値下げして販売した場合は、「仕入売価」が130円で「売価(販売価格)」は118円となります。本来1本130円で売ろうとしていた価格から12円値引きして販売しています。この差額は「値引きロス」として費用計上します。

値入高・仕入売価・仕入原価を解説:仕入売価と売価(販売価格)

値引きロスは自分へのペナルティ

値引きロスの原因には様々な理由が考えられます。

  • 過剰な仕入
  • ニーズの調査不足
  • 販売力不足

値引きロスが発生した際は何が原因かを追求し次に活かすことで、収益性を高めることができます。

仕入原価とは

「仕入原価」とは商品を購入した代金に、加工・製造のための原材料費、運送費を含めたものを指します。

仕入原価は商品ごとに計算する

仕入原価は商品ごとに計算します。

例えばペットボトルを80円で100本仕入れて、その梱包代に200円、運送費に500円かかったとします。

その場合の仕入原価は

80円×100本+200円+500円=8700円

1本あたり87円が仕入原価になります。

値入高・仕入売価・仕入原価を解説:仕入原価の算出例

仕入原価と売上原価の違い

「仕入原価」は商品Aなら〇〇円、商品Bなら〇〇円というように、商品1種類ごとの原価を指します。

それに対して、「売上原価」の計算方法は商品を販売したある一定期間で計算します。

以下が売上原価の計算方法です。

「売上原価=期首棚卸高(原価)+ 期中仕入高(原価)ー 期末棚卸高(原価)」

値入高・仕入売価・仕入原価は実務でどう使うか

仕入高・仕入売価・仕入原価は実務でどのように活かせるのでしょうか。

これらの知識は実務では各種経費と組み合わせて使います。

以下が使用例です。

値入高・仕入高・仕入原価は組み合わせて使う
値入高50円の飲料を100本仕入れる(値入高計5000円)。
販売するためにクーラーボックス(900円)と氷(100円)を購入する。
計画通りに完売できれば5000円(値入高)-経費(900円+100円)=4000円の儲けが出る。

値入高・仕入売価・仕入原価を経費と組み合わせて使うことで、適正な商売か判断することができます。

まとめ

今回は値入高・仕入売価・仕入原価について以下の3点を解説しました。

今回の記事のポイント
  1. 値入高の求め方
  2. 仕入売価と売価の違い
  3. 仕入原価と売上原価の違い

計数を学び実務で活かすことでことで、より成果を出しやすくなります。

計数を身に付けて仕事に活かしましょう。

これからもしっかり学んで一歩ずつ成長していきましょう!

最後までご覧いただきありがとうございました。