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【小売業】商圏調査を簡単なやり方を解説2/2 ~3C分析・SWOT分析~

【小売業】商圏調査を簡単なやり方を解説3C分析・SWOT分析フレームワーク
【小売業】商圏調査を簡単なやり方を解説3C分析・SWOT分析
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商圏調査とは

商圏調査とは、自店の商圏を調査して売るものや売り方を決めることを言います。

工事現場が近くにあれば、夏であれば熱中症対策にスポーツドリンクが飛ぶように売れますし、オフィス立地であれば、女性の冷え性対策に夏でもカイロの需要があります。所得の多い地域であれば、品質の良さをアピールした方が商品が売れるかもしれませんし、所得の低い地域であれば低価格をアピールした方が商品が売れるかもしれません。

このように、自店の置かれている環境を調査して販促に活かすことを商圏調査といいます。

商圏調査で確認するポイントは

  • 地理や地形
  • 顧客の生活導線
  • イベント情報
  • 競合

などです。

前回の記事では商圏についてや商圏調査のポイントについて紹介しました。

今回は商圏調査で活用できるフレームワークを使って実際に商圏調査をしてみます。

商圏調査の簡単なやり方を解説1/2 ~目的と調査のポイント~

商圏調査で使えるフレームワーク

3C(サンシー)分析

「3C分析」を使うと、自社や自店を含めた、外部環境を知ることができます。

「3C」とはCustomer顧客・市場」「Competitor競合」「Company自社/自店」のことを指します。

主に

「Customer顧客・市場」は地形・世帯人口・トレンド・ライフスタイル等。

「Competitor競合」は競合になりうる企業やお店の品ぞろえ・価格・営業時間・接客・販促・立地・店舗の作り・集客導線等。

「Company自社/自店」はの品ぞろえ・価格・営業時間・接客・販促・立地・店舗の作り・集客導線等

を指します。

Cusutomer顧客・市場地形・世帯人口・トレンド・ライフスタイル等
Competitor競合品ぞろえ・価格・営業時間・接客・販促・立地・店舗の作り・集客導線等
Company自社/自店品ぞろえ・価格・営業時間・接客・販促・立地・店舗の作り・集客導線等
商圏調査を簡単なやり方を解説2/2 ~3C分析・SWOT分析~:3C分析

ケーススタディ(埼玉県さいたま市大宮区)

埼玉県さいたま市大宮区でケーススタディをしてみましょう。

自店が郊外で坪面積の狭い雑貨店と仮定します。

Customer顧客・市場
Google map

この地域は30~50代の住民が多く近くに中学高校があるため、中高生の子供がいる子育て世帯が多いことが予想されます。子育てにお金がかかれば、節約志向が強可能性もあります。

駅近辺は通勤通学で朝と夕方は幅広い年代層に利用されそうですが、大きな買い物はされなそうです。

近隣にある「さいたまスーパーアリーナ」の収容員数は37000人イベントの時は多くの人で賑わうことが予想されます。

郊外には高速道路があるため、車での移動している方が多く幅広い地域からの人の往来がありそうです。駅周辺と比べると大きな買い物も容易にできる環境です。

Competitor競合

この地域の郊外にはファミリー向けショッピングモールや大手ディスカウントストアが、駅周辺には若者向けのショッピング施設や個人経営の雑貨屋があります。

お店品ぞろえ・価格・販促・立地等
郊外ファミリー向けショッピングモール・大手ディスカウントストア等大衆向け・低価格・折り込みチラシやテレビCMを使った販促・駐車場併設で車で来店可・店舗面積広い
駅周辺若者向けショッピング施設・個人経営の雑貨屋等若者など特定の層向け・中価格・SNSなどを通じた販促・徒歩または自転車での来店・郊外のお店ほどは広くない・
商圏調査を簡単なやり方を解説2/2 ~3C分析・SWOT分析~:3C分析「Competitor競合」

郊外のショッピングモールや大手ディスカウントストアは品ぞろえが豊富で価格も安く集客力もあります。一方で駅周辺のお店は、徒歩でも持ち運びできる比較的小さなものを取り扱っていたり、特定の層に特化している傾向があるように見えます。

また売り場面積が小さいなりに、カタログ販売や宅配をうまく使っているお店もあるようです。

Company自社/自店

自店が郊外にある坪面積の狭い雑貨屋と過程したときの特徴はこのようになります。

立地品ぞろえ・価格・販促・立地等
 自店   郊外の住宅地    品ぞろえ少な目・・中価格・オーダーメイド可・SNSを使った販促・駐車場小・店舗面積狭い、30~50代向けのシックな商品
商圏調査を簡単なやり方を解説2/2 ~3C分析・SWOT分析~:3C分析「Companyr自社/自店」

郊外だと固定費を削減できるメリットがある反面、大手ディスカウントストア等と商品構成や価格で競っても勝ち目はありません。

そこで差別化戦力を取ることで、大手では満たせないニーズを満たすことができるなどと考えて経営戦略を練ることができます。

まとめ

このように自店と外部環境を分析することで、戦略に活かせるようになるのが3C分析のメリットです。

SWOT分析

3C分析の内容や地域のイベント情報など、手に入れた各種情報から自社や自店を

  • 強み
  • 弱み
  • 機会
  • 脅威

の4項目に分けて分析する手法を「SWOT(スウォット)分析」と言います。

先ほど行った、大宮区の3C分析で得た情報をSWOT分析に当てはめると以下のようになります。

強み(Strength)
  • 住宅地の落ち着いた環境
  • 車で来店可
  • 顧客一人一人に合ったきめ細かいサービスの提供
  • SNS映え
弱み(Weakness)
  • 品数が少ない
  • 価格が若干高め
  • 集客力が弱い
  • トレンドに左右される
  • リッチが分かりづらい
機会(Opportunity)
  • イベントへの出店
  • 近隣にマンションの建設予定
  • ネット通販での販路拡大
  • 地元メディア取材
  • 行政との提携
脅威(Threat)
  • バイパス建設による交通の変化
  • トレンドの変化
  • 原材料費の高騰
  • 大手ディスカウントストアの強い販促

まとめたのが以下の図です。

商圏調査を簡単なやり方を解説2/2 ~3C分析・SWOT分析~:SWOT分析
SWOT分析から戦略を練る

SWOT分析ができたら、次は戦略を練ります。

戦略を練る時は、中長期的な目標と短期的な目標の両方が重要です。

中長期的な目標が無ければ方向性がブレますし、短期的な目標が無ければ日々の行動に具体的に落とし込むことができません。

SWOT分析の結果を踏まえて、今回は以下のように戦略を練りました。

  • 30~50代の独身または子育てが終わった層に向けて、おしゃれで高品質な商品開発
  • 落ち着いた店舗環境を活かして、きめ細やかな接客の強化
  • インフルエンサーを起用しSNSでの販促強化
  • セカンドブランドを立ち上げてトレンドに左右されない商品を増やす
  • 幹線道路に看板を設置し、店舗を見つけてもらいやすくする
商圏調査を簡単なやり方を解説2/2 ~3C分析・SWOT分析~:戦略(Strategy)
まとめ

3C分析とSWOT分析を使って具体的な戦略に落とし込みましたが、これはあくまでも仮説を立てたにすぎません。

この戦略が効果的かどうかは、ここから検証していく必要があります。そして適宜見直して時には改善も必要になります。

まとめ

「3C分析」や「SWOT分析」はあくまでも情報をまとめるための効率的なフレームワークになります。うまく使って実務に役立てるようにしましょう。