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中国古典に学ぶ『貞観政要』|リーダーとして部下とコミュニケーションを取る時の7つの要素

中国古典に学ぶ『貞観政要』|リーダーとして部下とコミュニケーションを取る時の注意点労務管理
中国古典に学ぶ『貞観政要』|リーダーとして部下とコミュニケーションを取る時の注意点

良いリーダーに必要な事とは何でしょうか。

リーダーは、グループや組織の中で指導的な立場にある人を指します。リーダーは与えられた目的や目標を達成するために、メンバーを統率して方向性を示す役割を果たします。

リーダーの役割とはチームや組織の目標を達成するためにメンバーを動機付け、指導し、サポートすることであり、リーダーであるからにはチームの責任を負うことも必要です。

リーダーシップのスタイルは様々であり、個人の特性や状況に応じて異なるアプローチを取ることがあります。一部のリーダーは指示を与えることを得意とし、他のリーダーは共同作業や協力を重視することがあります。どのようなタイプであれ、リーダーにとってはメンバーのスキルや能力を引き出すこと、メンバーの成長を支援することも重要な役割です。

リーダーシップを発揮するには資質やスキルが必要でが、資質と比べてスキルは後天的に伸ばしやすい要素でもあります。

今回の記事では『貞観政要 中国古典に学ぶ「世界最高のリーダー論」』から、リーダーが持つべきマインドを紹介します。

今回の記事のポイントは以下の2点です。

今回の記事のポイント
  • リーダー自身が気を付けるべきこと
  • 部下指導する時の注意点

この記事の執筆者の経歴は以下の通りです。

執筆者の経歴
  • 大手小売業3社で店長やスーパーバイザーを経験
  • 社員研修や新人店長育成経験あり
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リーダーがまず初めに知っておきたいこと

『貞観政要』ではリーダーは寄生階級だと言われています。

太宗(唐朝の第2代皇帝)の側近である魏徴(ぎちょう)は、歴代の天子や帝位の継承者を観察した結果として以下の言葉を残しています。※天子(てんし)とは、中国・日本・ベトナムで用いられた君主の称号。:Wikipedia

「君主を滅ぼすのも、君主を立てるのも人民であり、君主は人民に誠実であるべき」

当時の唐の根幹は農業であり、太宗を支えていたのは、人民が作る農作物や人民が納める税金でした。

人民が農作物などを生産する生産階級だとすれば、君主は人民に頼るしかない存在だったのです。

仕事においても、部下の人数が増えるほど、自分一人で出せる成果はより限定的なものとなり、部下によってもたらされる成果の方が大きくなってきます。また、管理職として一線を退けば、部下に頼ることでしか成果を出すことはできません。

部下を酷使することは「自分の足の肉を割いて、食べる人」と同じだと言われています。

満腹になったときには体が弱ってしまい、死んでしまいます。

組織を安定させるには、リーダー自らが成果は周りからもたらされるものであることを認識しておく必要があります。

リーダーに必要な絶対条件2選

リーダーに欠かすことのできない条件として以下の2つです。

  • 「権限の感覚」を持つ
  • 臣下の「諫言(かんげん)」を得る

「権限の感覚」を持つ 

部下にいったん権限を与えたら、その権限は部下のものとしなければなりません。

部下に権限委譲した部分に関しては、上司と言えど口出しはせず、時には部下の決定に従わなければなりません。そうしなければ、組織が私物化されてしまい、部下は上司の顔色を伺うようになりリーダーはやがて裸の王様になってしまいます。

部下が適切な責任を果たせないと判断したときは、更迭をして、権限委譲をする人を変えれば良いのです。

臣下の「諫言」を得る

「諫言」とは上司の過失を遠慮なく指摘して忠告することです。

リーダーとて全能ではありません。時代に取り残されたり、裸の王様にならないようにするためには、部下の指摘を受け入れる忍耐力が必要です。

批判的な意見も受け入れ、総括的に考えて判断することが大切です。

上司やリーダーになる方の多くは、仕事で成果を出したから昇格しています。部下からの提案や指摘は取るに足らないと感じたり、見当違いと感じることも多いでしょう。

しかし、信頼できると判断した部下からの指摘は誠意をもって受け止めるべきです。

太宗は諫言をしてくれる臣下を側近にしていたそうです。

良いリーダーに共通する5つのポイント

リーダーに必要な絶対条件を知った上で、リーダーとして心に留めておくべきことがあります。

むやみに権力を行使しない

上司は時には部下の生殺与奪権を持っています。上司次第で部下の昇進や昇給を妨げることも可能です。

しかし、上司は「人間として偉い」わけではありません。部下と「機能が違う」だけです。

人間に頭や手足があるように、組織にも頭や手足があります。それが、組織をまとめたり方向を示す上司と、実際に物事を進める部下の役割の違いです。

その役割の違いを認識して、節度を持って部下に接することが大切です。

自分がしてもらいたくないことは相手にしない

リーダーが望むことの多くは実は部下が望まないことです。

膨大な作業を部下に押し付けて、残業を禁止すれば、部下は仕事を家などに持ち帰りサービス残業をせざるを得なくないります。

何の思慮もなく権限を振りかざせば、部下は苦労し、疲弊するだけです。

リーダーの理想とは、部下が喜んでついてくることです。

本当に大切なことだけを伝える

日々雑多な情報に接していると、心が落ち着かないことがあります。

多くの情報に接することで、適切に判断できなくなる時があります。

これは部下も同じです。

上司の言葉は本人が思ってる以上に重くとらえられる時があります。

一度言ったことは、取り返しがつかなくなることもあります。

良く考えもせずに話をすると、後で矛盾が生じたり、部下を傷つけたりして後悔につながります。

上司は部下に物事を伝えるときは、本当に大切な事だけを話すべきです。

上司自身もアドバイスを受けたり、相談する人を絞るなど、情報を取捨選択することで、心の平静を保つことができるでしょう。

不機嫌な表情を見せてはいけない

上司やリーダーは権限を持っているので、ただそこにいるだけでも威圧感を与えてしまいます。

そして、部下は上司の表情を観察しています。上司が不機嫌な表情をしていると、部下は距離を置き、情報が入ってこなくなります。

必要な情報が入ってこなくなると、上司は適切な意思決定をすることができなくなります。

不機嫌な表情で得することはほとんどありません。

したがって、人の上に立つ者は部下が話しかけやすいように常にニコニコ笑っていなければなりません。

小事は大事の意思を持つ

小さな失敗やトラブルを見逃すと、大きな失敗やトラブルにつながることがあります。

些細なことや小さなことを見逃さず、おろそかにせず、徹底することが大事を起こさないための抑止力になります。

チームや組織が崩壊する原因は、「わずかなほころびくらいでは、大事には至らないだろう」という慢心です。

したがって、上司やリーダーになる者は、小さなトラブルであっても「将来的に大きな問題に発展しないか」、放置しても問題ないことか、解決すべき問題化を適切に判断する必要があります。

まとめ

『貞観政要』は1300年前からある「最良のケーススタディ」です。

今回は上司やリーダーとして大切な7つのポイントを紹介しましたが、人の上に立つ者として気を付けるべきことはまだまだあります。

会社の経営者も人を使うことは難しいと言います。それ程、人との関わり合いは奥の深いことです。

貞観政要には、この記事で紹介した内容以外にも、人の上に立つ者として大切なポイントがたくさん紹介されています。

書籍を読んで、部下を持つ者に必要なマインドを知っておきましょう。